令和の「ゆとり」主婦術

平成の「ゆとり」世代が、令和で「ゆとり」ある生活術・育児術を実践します

長女出産レポ!2日半の陣痛との闘い(後編)

R1/10/28 PM3:30

 

子宮口が3㎝開いたことが確認されたので、一先ず入院。

 

 

 

 

この時点で痛みの間隔は10~15分程度

まあまあ痛くてあまり動いたりしたくない程度

 

 

 

ですが初産なので、正念場はここから

 

 

 

初産の場合、子宮口開大まで10時間かかるとかは普通にあることです。

出産という過程の中で一番長くかかるのがここ

 

 

 

子宮口3㎝開くまでにすでに1日以上が経過している状況で、全開大までどれだけかかるんだと、ゴールの見えないマラソンをしている気分を味わっていたのを覚えています。

 

 

 

 

「頑張って夜中には生まれるかなー」と助産師さんのお言葉でしたが、なぜか信用できなかったです(自分のひねくれた性格のせいかもですが…)

 

 

 

そこからはゆれる木馬に乗ってひたすらに揺られたり、助産師さんに腰を温めてもらいながらマッサージをしてもらったり。

その間いきみ逃しの呼吸は必須で、横で夫がずっと声掛けしてくれていました

 

 

 

(補足:私の入院した産院はLDRという、陣痛室と分娩室が合体した部屋でお産をするタイプの産院でした。子宮口全開大待ちの間も分娩台の上に乗っている状態で、陣痛中は固いベッドで少ししんどいですが、陣痛の痛みがMAXの状態で別室に移動したり、分娩台に乗ったりという作業がないのは良かったです。LDRのある産院を検討している方の参考になれば)

 

 

 

 

しかし、中々陣痛が強くなっていく気配がなくお産が進まない状況に。

今思えば、あれは微弱陣痛となってしまっていたんだと思います。

 

 

 

痛いけどお産が進まない。

その間食事もまともに取れず、昼に食べたアイスを吐き戻して胃は空っぽ、どんどん体力が奪われていくのを感じていました。

 

 

 

冷えが原因でお産が進まないんだろうとのことでLDRに併設されたお風呂にも30分くらい入ったりもしました

ちなみにお風呂から上がったら子宮口4㎝になってて助産師さんに褒められました。

身体を温めるってすごい。冷えって怖いとぼんやり考えてました。

 

 

 

その後もマッサージや腰の温罨法など試しましたがなかなか進まず。

 

 

 

深夜に差し掛かった頃、院長先生が様子を見に来てくださり、長時間の陣痛による体力の低下がお産の進みを悪くしているかもしれないから、痛み止め打って一旦寝なさいと言われました。

 

 

 

痛み止めの筋肉注射(これが地味に痛い)をして、ちょっとでも回復にとカロリーメイトを食べましたが疲れすぎと陣痛の波が15分毎にはきていたので寝ることはできず。

 

 

 

痛み止めの注射をしても眠ることが出来ず、メンタルは崩壊寸前

合間になんとか食べたカロリーメイトも結局吐き戻す

 

 

心身ともに疲弊しきった状態の中、夜明け前の5時ごろだったはず

 

 

 

「やっと子宮口全開したよ!よくがんばったね!」

 

 

 

 

丸2日ちかくかかってようやく次のステージにいけることになりました

やっと我が子に会えるんだ!

 

 

 

 

そこからは陣痛の波に合わせていきむ作業が始まります

(漫画やドラマで見る「ヒッヒッフー」のとこです)

 

 

私の産院では呼吸法というものの指導はなく、助産師の声掛けに合わせていきむと休憩を繰り返すという感じでした

(この辺は産院の方針や出産時の職員の配置体制などにもよるようです)

 

 

 

残念なことにこの辺からだんだん記憶がありません(笑)

疲れがピークに達し、上手くいきめなかったという記憶がある程度です

体力が尽きたら自分の身体ってうまく動かせないんですね。意識ももうろうとしていました

 

 

 

破水の瞬間だけは覚えていて、股の間で巨大水風船が割れたような感覚がありました。

いきんだ拍子で一気に破水したのですが、勢いよく破水しすぎてどうも床や周りの器具類が全部びしょびしょになったみたいです。

助産師さんが「あー…」と言いながら動きが止まってしまったのを覚えています。

 

後から夫に聞くと、床に水たまりができてしまうくらいに破水したようです。

 

破水は股の間で何かが弾けたような感覚と聞いていました。

バラエティ番組とかに出てきそうな巨大水風船とは思いませんでした…

 

 

 

破水したんだからさらに陣痛がきつくなって一気に生まれる!とも思いましたが、ここからもなかなか我が子は出てこず

 

 

そのまま夜が明け、助産師さんも勤務交代の時間に

日勤の助産師さんに代わった後に院長先生もいらっしゃり、状態を見てくださりました

 

 

 

「赤ちゃん、頭は触れるんだけど中々出てこれないみたいだし、お母さんも良く頑張ってもうしんどいでしょう。吸引しましょうか」

 

 

吸引しましょう

つまり吸引分娩に切り替えて出産しましょうということ

 

 

もう疲れと傷みと長時間かかったことによるメンタルブレイクもあって、

 

 

 

「もうなんでもいいので早く出してください…!!!」

 

 

これに尽きました

 

 

 

長時間の痛みがもたらす精神への影響って計り知れないんですね

それなりに看護師もやってきましたが、痛みに苦しむ患者さんの気持ちがよーくわかりました

 

 

吸引分娩というと、トイレの吸引するやつで赤ちゃんを引っ張るのかなーと思っていましたが、実際は専用の吸引する機械と先端の部品(多分ここがトイレの吸引するやつに似てるんだと思います。あんま見えなかった)をつないで産道に挿入し、吸引するらしいです

 

 

多少痛くても後は先生たちにお任せだろうと思っていましたが、

 

 

「陣痛のタイミングに合わせてしっかりいきんで!!!」

 

 

と、結局いきまされる。

 

 

しかも機械入れられるともう激痛で思わず「いってえええええ」と叫んでしまいます。

いやもう叫ばずにはいられない。

でも叫んだら怒られます。地獄かよ

 

 

「叫んだら余計な力入って赤ちゃんでてこれないよ!」

「歯を食いしばっていきむんじゃないの!トイレする感じで!」

「足に変に力入れない!閉じない!」

 

 

無理だって。

全部無理だって…

長時間陣痛と戦って心はとっくに折れてるのにさらに追い打ちかけないで…

 

 

それでも我が子のためにはここを頑張って乗り越えなければ!!

と何とか先生や助産師さんの指示通りいきむ、力を抜くときはしっかり抜く

意識が途切れかけてましたがそれでも何とかいきみ…

 

 

股からニュルンと大きなブツが出た感触

足元に目線をやると、小さな赤ちゃんが先生に抱かれていました

 

 

「あー!○○(娘の名前)」

と声を出したと同時に涙が出てきました

 

 

2日半、苦しみに耐え抜き、ついに愛しの我が子の顔を見ることが出来ました。

元気に泣いて、指1本欠けることのない五体満足

 

 

痛みや疲れなんてもう忘れてました(笑)

そんなことよりも、お腹の中で育っていた小さな命とご対面できたんですから、そんなのどうでもいいんです

 

 

身体の血を拭いてもらってから胸に抱かせてもらいました

小さな体で、懸命に外の世界に出てきてくれた我が子

お乳も吸わせてもらいましたが、外に出てきたばかりなのにもうお乳を吸うことができるなんて…と感動しました

目を開いたところは私にそっくりで

 

 

赤ちゃんがそこにいるというだけなのに、夢のような、奇跡のような、今まで感じたことのない幸せを感じました。

 

 

 

人生で一番長く感じた2日間でした

ですが一生忘れられない思い出にもなりました

 

 

ちなみに、長女が吸引分娩に切り替えられた原因として「胎児の回旋異常」があったようです

頭の位置が骨盤の中で少しずれてしまい、上手に回旋できなかったとのこでした

(割とよくあるみたい)

 

 

頭が産道内に入ったと思われる後もお腹をボコスカ蹴られているのは感じていたので、我が娘はおっちょこちょいで頭の位置がずれちゃったんだろうなと思います(笑)

 

 

でも最後まで心拍が低下する事もなく元気に生まれてきたので良し!

終わりが良いのですべて良しとします!

 

 

現在5か月が経過しましたが、お腹の中でよく暴れていたようによく手足をバタつかせて遊んでいます

本当に吸引分娩だったのかと疑うほどに頭の形はキレイに育ってくれています!

 

これから出産に臨むプレママの皆さん、きっと人生で最も辛く苦しい瞬間が来ると思います。生まれてきてくれないんじゃないかと心折れるかもしれません

 

 

 

 

でも赤ちゃんは必ずママに会いに来てくれます!

赤ちゃんだってママに会いたいんですから!

 

 

 

 

必ず苦しい時間は終わります。

愛する我が子との対面の瞬間のために頑張ってください!

 

 

 

以上、ゆきちの出産レポでした

まとまりのない長文にお付き合いいただきありがとうございました!(陳謝)